[コメント] ロッキー・ザ・ファイナル(2006/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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「ロッキー」シリーズ完結編の「ロッキー・ザ・ファイナル」しかし、映画を観てみると題名は「ロッキー・バルボア」。ああそうか、この映画はロッキー・バルボアの人生そのものを描いたのだなと理解しました。
タイトルのあと、流れてきたコーラスは確か、第一作のときに、ロッキーが街角を歩いている時に、ドラム缶の焚き火を囲んで、黒人の若者たちが歌っていた歌ではないか。なーるほど、この映画回想もするのだなと興味を持って観続けました。
エイドリアンは5年前になくなり、息子は社会人になり、ロッキーはレストランを経営しそこそこ繁盛している。それなのに何故また戦うのか、それが回想場面フラッシュバクのように挟み込みながら描かれ、観るものを納得させていく。そして、現役チャンピオンとのエキシビションへと避けることの出来ない流れが出来上がっていく。
ボクシングシーンは第一作から変わらずなるほどと納得させるものがある。しかし、この完結編はボクシングシーンよりもなぜ戦うかをどのように納得させるか。それこそがこの映画の狙いだったのではないだろうか。そしてその狙いは当たっている。
シルベスター・スタローンというロッキーの全作品のあと腕の血行障害で、これ以上アクション物を続けると腕が使えなくなると新聞で報道された。どうも、肉体を維持するためにステロイドを使っていたのではないかと当時言われていたから、もうロッキーシリーズはないのだなあと思っていたら、今回の完結編の公開であった。スタローン自身も還暦という。しかし、見事にボクシングシーンを演じ納得させてくれる。この映画のリングを降りる時のロッキーの科白がこの映画の全てを描いているように思えた。
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