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[コメント] 大番頭小番頭(1955/日)

大番頭(藤原釜足)は権威や権力ではなく矜持の人として描かれ、アプレ世代の大卒番頭(池部良)や若社長(伊藤雄之助)、女子高生(雪村いづみ)も「古さ」を否定しない。「大時代的なもの」を笑いつつ古いものへの敬意と優しさを欠かさない上品な喜劇。
ぽんしゅう

大卒者の就職難が話しの背景にあるのですが、制作時の1955年(昭和30年)は神武景気で好況の真っただ中だったはず。なのに何故だろうと思い調べてみたら、佐々木邦が原作を発表したのは1933年(昭和8年)でした。小津安二郎が『大学は出たけれど』を撮ったのが1929年。世界大恐慌のあおりで日本も大不況の時代です。なるほど合点がいきました。

(評価:★3)

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