[コメント] 300 スリーハンドレッド(2007/米)
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…そもそもキャラの心情をたらたらとナレーションで垂れ流すって、演出のセンスとして下の下じゃないだろうか。
全体的に演出が致命的によくない。
敵側の大ボスが黄金モッコリパンツで鼻ピアスなうえにホモ臭い変態である時点でもうこれは紛う事なきバカ映画であることはもう間違えようがない訳で。
それはそれでいいのです。
それなら土の臭いも感じられないような、それこそ『アヴァロン』的なゲーム脳で構築されたような世界観も許容できるし(ホントこの作品ってゲームみたい。『GOW』かと思った。血しぶきの出方も『モンスターハンター』そっくりだし。背景は『ファイナルファンタジー』とかあのあたりの超大作RPGみたいに過剰なキレイキレイな感じ〉
だいたい、モッコリパンツマント対黄金モッコリパンツっておまえ『超兄貴』かと。
一方で、ドラマがそれに追いついてないというか、普通に人間ドラマをやろうとしているような様子がちらほら見えて、そのあたりが決定的に乖離しているというか、全体的に見て異様な嘘くささを感じてしまった。
そういう「こういう世界だから、ここからここまでは可能でOKな世界なんですよ」なリアリティの設定というべき物は、やっぱ肌で感じるレベルできちんと統制できてこそだと思う訳です。
果たしてこれを演出した人間は、自分の構築したこのゲーム的世界にちっとでもリアルを感じていたのだろうか?そんな事すら疑ってしまえる。
ただし敵ボスが手を主人公の肩に乗せる瞬間のホモ臭さにはリアルを感じたのでそこで1点プラス。
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