[コメント] あるスキャンダルの覚え書き(2006/英)
地味で華やかさはないけれど、とても質のよい作品。
プロットだけ見るととてもじゃないが面白そうとは思えない感じで、それは鑑賞し終わった後も同じ気持ちでした。やっぱり面白いとは言い難い。それでも食い入るように観てしまったのはやはり女優陣の素晴らしい演技に尽きるんだと思います。ストーリーは多少ドロっとしているけどシンプルなストーリーだった為、殊更演技の方に目が行ったんだと思いますが、だからこそ演じる者にとってはリスクの大きい作品と言えるのではないでしょうか。そんなリスクをものともせず、この二人の女優は見事に私を作品世界へ引っ張っていってくれました。ケイト・ブランシェットが軟禁状態になってからの狂気の沙汰は凄かったし、またジュディ・デンチのあの冷たくも熱い視線なんかはゾクゾクした。
そういえばこの二人『エリザベス』と『恋に落ちたシェイクスピア』で同じエリザベス1世を演じてアカデミー賞にノミネートされた事がありましたね(ジュディ・デンチは見事受賞しましたけど)。そしてまた二人揃ってこの作品でアカデミー賞にノミネートされたというのはなんか感慨深いものがあります。縁があるんでしょうかね、この二人。今年はケイト・ブランシェットが受賞出来たらいいなーと思います。
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08.02.18 記
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