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[コメント] 大日本人(2007/日)

秒間24コマとか、色彩の深みとか、映されるディテールの量とか、映画の質量のようなものを監督はどこまで計算してたんでしよう?
おーい粗茶

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







そういう映画の質量のようなものが重く感じるような「笑い」もあった。けど、巨大な空間での間の抜けた板尾とのやりとりなんていうのは、CGなんだけどそれまでの映画の流れで見ているから面白いんだろうと思う。「笑い」に関しては、映画はどういう効果が期待できるのか、そのへんは手探りだったんでしょうね。(童獣(だっけ?)を落っことして呆然としているところにジェットコースターが横切るシーンは笑った)。もし次を撮ることがあれば、そのへんもう少し勝手がわかってくると思うけど、別に次回作もこのままでもいいじゃん、とも思う。

テーマの選び方や笑いの作り方が、「一般的にはこれこれこうやん」、「前提はこれこれなってるやん」、というところからのひっくり返しがほとんどで、とても理詰めかつ断定的だなあと思った。もっとテレビとかではナンセンスな感じが強いように思ったのだが。思うに映画の1シーンを取り上げるまでの準備というか手続きにどうしても「管理」という面が出てきてしまうということが、発想にも何らかの「裏づけ」を強要されてしまうようなところがあったのかなあ、と思った。

(評価:★4)

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