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[コメント] サイドカーに犬(2007/日)

人ってね、嫌いなものを好きになるより、好きなものを嫌いになるほうが難しいんだよ。。。』離婚する親は子供に全く経緯の説明もしないし、相談すらしてくれない。弟だった僕は、選択肢すら与えられないまま父に引き取られた。親はね、離婚するのは勝手だけど、安易に先の見えない異性を僕たちに紹介しないでほしい。理不尽な別れが増えるもの。。。レヴューは僕の実体験。。。
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







幼少の頃の僕の経験と余りに同じで共感を持たずに居られなかった。

映画とただ1つ違うところは、僕は弟の透の立場だったこと。

だけど、僕の姉はお母さん大好きっ子で、ヨーコさん(名前、思い出せないから本作でいうヨーコさんの名を借りる)に懐かなかったから、「薫」の役が弟の僕に回ってきたことぐらいだ。。。

弟だった僕が、本作の「薫」のように、父の愛人のヨーコさんと仲良くなった。

お父さんと会えなくなっても、いい?

父の愛人は、僕をぎゅっと抱きしめながら、そう聞いてきた。。。

僕は「いいよ」って言いながら、幾つも歳が上の女の子の胸に顔を埋めながらも、彼女の頭を撫でてあげた。。。

僕は、お父さんでもお母さんでもなく、この人と一緒にいたい。その時はホントにそう思った。

おもちゃを買ってくれたからじゃない。

いつもいい匂いがして、クロワッサンが美味しいことを教えてくれて、

話すときにちゃんと僕の名前を呼んでくれたからだ。

でも、僕は、選択肢すら与えられないまま、理由も説明されないまま、父に引き取られた。

ヨーコさんと「薫」とのような、ちゃんとした「さよなら」をすることもなく。。。

親はさ、離婚するのは勝手だけど、ちゃんと僕たちに事の経緯を説明してほしいし、安易に先の見えない異性を僕たちに紹介しないでほしい。。。

人ってね、嫌いなものを好きになるより、好きなものを嫌いになるほうが難しいんだよ。。。

そう、理不尽な別れが増えるもの。。。

ちなみに、本作のヨーコさん(竹内結子)は好演。僕の思い出の中の彼女とそっくりだった。

だけど、同じ事務所・スターダストに所属するの常盤貴子ならもっと違和感なく演じられたような気がする。。。

それは、多分、僕に『お父さんに、会えなくなっても、いい?』と聞いた彼女が、単に「つり目」だったから・・・かもしれない。

スマン、つまんない話、カミングアウトしちゃったよ。。。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

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