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[コメント] ダイ・ハード4.0(2007/米)

「必然性」のない映画。
イリューダ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







利用したハッカーをわざわざあんな派手な方法で殺す必然性も、バーチャルテロを謳っておきながら関係者をほとんど皆殺しにする必然性も、マギーQがFBIを偽装して送電施設に乗り込む必然性も、F−35が登場する必然性も、全くない。ただただ派手な画面作りのためのご都合主義でしかない。

そもそも犯人の目的がよくわからない。狂信的ながら憂国の情に駆られての犯行?自分を認めなかった政府への復讐?純然たる金儲け?「ダイ・ハードシリーズ」の伝統からいけば単なる金儲けなんだろうけど、そうだとしたらあそこまで大規模なテロに走る意味があったのか。ここにも「必然性」はない。

冒頭マクレーンの娘が登場した瞬間に「あ、こいつ人質になるな」と予想できてしまう意外性のない脚本にも苦笑する。まあとはいえ、大画面で見るアトラクションムービーとしてはそこそこの出来栄えだろうか。初代『ダイ・ハード』は遠くなりにけり。

(評価:★3)

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