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[コメント] キサラギ(2007/日)

舞台作品よりも劇場映画がまだ人気がある、ということを思い知らされた。
BRAVO30000W!

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 この作品は脚本担当の古沢良太が48BLUES用に書いた戯曲を映画用にリメイクしたもの。しかも単なるリメイクではなく(十二稿まで書き直したらしいが)、絵コンテなしで俳優たちも舞台ノリでアンサンブル(役者同士のコンビネーションとでも言いましょうか)を組んで演じたものをフィルムにおさめて編集したという、映画としては変わり種な作品。有名な喜劇舞台の映画化作品では『ラジオの時間』『笑の大学』よりも『12人の優しい日本人』に近いか。一幕ミステリー(あるいはサスペンス)コメディ芝居。

 フィルムにおさめているものの、構図なり演技のテンポなり会話のまとめかたは元の舞台劇のエッセンスがかなり残っているように見えた。というか、このまま舞台で再演してもいいんじゃないかと。映画ならではの豪華(?)キャストの競演という点ではよかったが、では映画としてどうかというと、これがここまでウケるなら、もっと舞台劇だってウケてもいいはずだ、というちょっと嫉妬に似たような感情もわき上がったのでマイナス1。

(評価:★4)

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