[コメント] ストレンジャー・コール(2006/米)
この映画の日本公開を決めた人の気持ちは、私と同じだと思う。
静寂を切り裂いて電話が鳴ると、確かにドキリとする。だがこれは私の感覚なのかもしれないが、恐怖というよりはすぐイラツキに転じてしまう。だからこの映画の中で繰り替えされる呼び出し音にも、恐怖どころかいらつきしか感じなかった。さらに言うとBGMが奏で続けで(それだけ取り上げるとなかなかのものなのだが)、相乗効果というより打ち消しあっている感じ。タイミングや時間差による脅かし効果だけで先に進む安直ホラーとは違い、シチュエーションで恐怖を演出しようとする正統派を目指した映画であるとは思ったが、恐怖を感じる前提となる、恐怖の素みたいなものを共有できないとホラー映画はつらい。アメリカが、「何か得たいの知れない物が狙いを定めて執拗に襲ってくる」という恐怖に、神経症的になっていることがよく分かる映画ではあった。
ほぼ出ずっぱりのカミーラ・ベルがたいへん日本人好きのする顔立ちのべっぴんさんで、彼女をずっと眺めていられたのは得点が高い。(←ココ)
65/100(07/12/02見)
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