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[コメント] 気球クラブ、その後(2006/日)

園子温特有の手振れカメラ、荒い色彩、そこらの8ミリで撮ったかのような映像なのだが、そのうちに慣れてくるとそこにまさしく本当の青春が浮き上がる。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







20人ほどの無目的な、それでいて上の空の自由を求めて、さすらえる間はさすらっていく。それが青春の役得であるかのように、、。

でも、それも卒業の時期をそれぞれが迎える。5年後、リーダーの死により一瞬だけまた過去に戻ってしまうが、それは幻想でしかなかった、かに見えたが、やはりそこにはそのときだけの青春が実在していたのだ。

みんな社会人になって、無軌道な女の子も主婦になり、ふと空を見つめると、あの、そのとき青春があった気球を求めてみんな空を見ている。

荒い映像だが、安作りの映画作りではあるが、そこにあるのは、まさしく希望を求めている青春なんだ。

うーん、何か、見ていた僕も青春していたね。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)水那岐[*]

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