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[コメント] 気球クラブ、その後(2006/日)

映像の3/4は散文であり、後の残りは詩である。詩の部分は立派なロマンスと見た。どうしてそこに主軸を置いてくれなかったのか、残念でならない。
水那岐

気球クラブの集結に至る過程は、この際どうでも良かった。自分には最後に申し訳なさそうにくっついている村上と美津子の恋と、その後の些細な心の移り変わりのほうが、よほど興味深かったのだ。

あるいは監督は、甘ったるいだけのラブストーリーにはしたくなかったのだろうか。それでも最終エピソードは、初めからダラダラと続いていた、1時間の「青春の残滓」描写など及ばぬほどに心を締め付けられたものなのだが…。

(評価:★3)

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