コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 尼僧物語(1959/米)

とても生真面目で厳格な雰囲気の映画だがフレッド・ジンネマンの演出は随所でケレン味を見せ画面には見所がある。まず冒頭オードリー・ヘプバーンが小さな橋の上に登場してからクレジットバックの川面に映りこんだ建物の画面が忘れがたい。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 また修道院の中、ドアの向こうは異世界、といった表現も上手いし、ブリュッセルのサナトリウムのシーンの濃密な空間描写(コリーン・デューハーストの狂気!)もいい。或いはコンゴの風景描写も美しい。しかし何と云ってもタイトルの示す通り本作のオードリー・ヘップバーンは彼女のフィルモグラフィーの中でも飛び切りの清らかさ。彼女の聖性を愛する観客には得がたい映画だろう。苦悩するシーンが多くしかめっ面も印象に残るが、結核で倒れた後の木の小屋のシーン等本当に笑顔が可愛い。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。