ディアルガとパルキアの闘いシーンが長いところなんかは、大人には長いなぁ・・とつまらなく感じるシーンだけど（実際隣の席の男性は眠りについた）、間違いなく子供へのサービスシーンだった。怪獣同士の闘い的な、そういうかっこ良さ。映像が素晴らしくなっているだけに子供にとってはそれは楽しめるシーンだと思う。

一方ダークライは、魅せるかっこ良さ。あの、地面を移動し地上へ現れるところのかっこ良さと言ったら。空を、ひょうひょうと飛んで行く姿の、かっこ良さと言ったら。歴代ポケモンのどのポケモンより「クール」でカッコいい。

過去のポケモンにはこういったカッコよさはあまり無かったと思う。どちらかと言うと、可愛い、こじんまりしたポケモンばかりだったと思う。テレビで放映されるのもカッコよさと言うより可愛さ重視を感じる。ではカッコいい系はというとエンテイやデオキシスかなと思うけれど、こういうポケモン自体のカッコよさはあんまり感じられなかった。だから、わたしの最初に観た時の印象は、今回のポケモンはとことんカッコよさを追求したなぁ！というものでした。それがとても好印象で、ストーリーも（そこまで悪くないけれど）どうでも良く、10周年記念にぴったりな、子供を楽しませる気合いの入った作品だった、と思いました。

ポケモン自体にはもともと不満はあります。サトシたちにキャラクター的魅力が無いとか、ポケモンのバトル自体がいまひとつしっくりこないとか。それでも、慣れ親しんでくるとそれなりに楽しめるわけです。観た後1週間くらいは「ダークライちょーカッコいい」を言いまくってたような。

こうしてわたしの一番のお気に入り歴代ポケモンは、ルカリオからダークライへと変わったのでした。