[コメント] レミーのおいしいレストラン(2007/米)
リアルネズミを出したのはひょっとして親会社に対するちょっとした反抗心?そう思わせる所を持たせるのもピクサーならではかな?
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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質の高いCGアニメーション制作で定評のあるピクサーアニメ最新作でネズミの料理人という意表を突く素材を投入してきた。前作『カーズ』(2006)と較べても、かなりの冒険作。このチャレンジ精神こそがピクサーの面白さなのかも。事実、リアルなネズミを使って料理の物語を作ろうなど、普通考えつかない。 ネズミと料理。通常合わない物語をくっつけたのは概ねは成功。意外性を持たせつつも、きちんとハッピーエンドに持っていくのは名人芸だろう。一本調子に見せておいて、いくつかの伏線を張っておいて後半でちゃんと伏線回収している。
ただちょっと気になる所がいくつか。一つにはくせ者揃いのレストランのシェフ達があれだけ個性的なのに、個別のストーリーが無さ過ぎる上に、グストーのレストランから出てしまってそれでお終い。グストーのレストランも結局は潰れてしまうのだが、そのフォローも感じられず。ちょっと小骨が喉に刺さったような感触を持ってしまった。最後にグストーのゴーストを出して「なあに。これで良いんだよ」と言わせてみれば良かったんだけど。
CGの表現は更に向上。特に本作の水の表現のリアルさは、これまでのCG作品では実現不可能だったレベルだし、ネズミ視点での疾走感は集中すると酔いそうになるが、視点がユニーク。技術的にもかなりの挑戦が感じられる。
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