[コメント] レミーのおいしいレストラン(2007/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
おもしろい!と素直にいえます。一番最初に予告編を見たのは、たぶん『カーズ』の冒頭予告編だったと思う。その時に、すでに鳥肌モノだった。その感動は徐々に薄れたけども、本編もしっかりした内容で、楽しめました。
個人的には「ネズミ目線」でのキッチンの移動がスキです。もっと「人間以外の敵」と戦うシーンがあってもいいとは思うけど。
レミーとリングイニとの交流。あえて「言葉を通じさせない」のはよいと思う。レミーはとても頑張っていたと思うが、もう少し「リングイニがレミーを助ける」所は欲しい。リングイニというキャラ自体に魅力が無いのは本当だ。ドジでノロマだけども、たとえば記憶力がいいというような「取柄」が一つでもあるとか、本当に真面目でやさしくて、仲間思いであるだとか、なにか一つでも「活路」が欲しい。ラストの「ローラーつけて、テーブル廻り」で、ちょっとだけ活躍の場があったが、もっと早くそういう部分を出してあげたかった。
終盤の「シェフの正体は、ネズミでした!」っていうのを、厨房スタッフらに告白するシーンのあと、リングイニとスタッフたちの決別。ちょっと複雑なシーン。彼らも「プロ」である。怒りと失望と落胆で店をやめてしまうのは仕方の無いところ。イメージでは、「告白」→「協力」→「成功」ってなるかと思っていたので、ちょっとビックリしたけど。決別したけれど、女シェフが戻って、また一人戻って、また一人・・・っていう展開も見てみたい気もする。
女シェフは、「女」だけど「仲間」のままでいて欲しかった。それでこそキャラが生きると思うんだけど。
で、果たして自分は実際にネズミがシェフの料理を口に出来るのか?たぶん「No」だ。実際には不潔だし、イメージ悪いし(「マウス」じゃなく「ラット」だし)。もちろん、そんなネズミだからこその「レストラン」の映画なんだけど、もしも他の動物だったら、どうなっただろう。
エントリーNo.1 「犬」または「猫」。いちばん「キャラ」になりやすい動物であり、人間と仲のいい存在。チワワのクーちゃんみたいにカワイイ犬が、がんばって料理に挑戦したら、応援したくなるかも。しかし本作のネズミは「かわいい」けど「デフォルメ」されていない。犬も猫も、「手」が肉球では道具や食材がつかめないので、残念ながら脱落。
No.2 「ペンギン」。ってもう、ペンギンが主人公のアニメは、飽きたよ!。
No.3 「猿」。イメージは「三千里」のアメディオ。「手」も器用そうだし、なによりリングイニの帽子の中に隠れることが出来そう。
No.4 「ハムスター」「リス」。これも「手」が器用そうだし、なにより、ネズミと似た大きさなのに、イメージが随分清潔である。
・・・って動物を変えて想像してみるのも楽しいね。で、冒頭の疑問。果たしてレミーはどのくらい生きているのか?それによっては、レストラン「ラタトゥイユ」も短命だったりして・・・、夢の無い話だけど。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。