[コメント] ストレンジャーズ6(1949/米)
この頃がジョン・ヒューストンの全盛期と云っていいのだろう。少々カルトっぽい雰囲気はあるが、魅力あふれるシーンの連続だ。何と云っても、ラスト近くのジェニファー・ジョーンズのマシンガンぶっ放しショット!それまでの全シーンを吹っ飛ばすぐらいの衝撃度だ。こゝに尽きる。
全体に、いびつな話、プロット構成だが、そこもいい。ジョン・ガーフィールドがすこぶるカッコ良く、しかし、ジョーンズとの恋愛描写はあまり納得性がない。これもそういうもんだと思う。あと、ペドロ・アルメンダリスが悪役に徹している。ジョーンズの家に来て、食事をし始め、ジョーンズに襲い掛かシーンも不思議な演出だ。ギルバート・ローランドがギターを弾きながら、妙に明るいメロディー(替え歌なのだ)を唄う部分が何カ所かあるのだが、こゝも不思議な空気を創出する。これは面白い対位法になっている。
人物の縦位置をディープフォーカスで撮ったカットが矢張り多く、この趣味はヒューストンのものなのだろう。『アスファルト・ジャングル』(1950)や『勇者の赤いバッヂ』(1951)でも同じような画面が多く見られる。
#銀行の事務員役でジョン・ヒューストンが顔を見せる。
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