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[コメント] そして、デブノーの森へ(2004/仏=スイス=伊)

ファッション・ミステリー。
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 静謐さを感じさせるカメラワークは良いし、意表を衝く構図にも満ちているし、とにかくたいへん丁寧な作りであることは間違いない。ミステリーとしてもなかなか捻りが利いている。

 だが、いまいち興奮もなければ、心にしみ入る何かもない。

 主人公がポーランド系ユダヤ人であることも、親友の青年の処女作を盗作したことも、その青年の妻を誘惑し、子供を孕ませたことも、それらを現在の妻に隠していることも、そのときの子供が復讐のため(?)にトリッキーな罠を仕掛けて接近してくることも、すべて所詮はミステリーを形作るために寄せ集めた表面的なお飾りにしか思えないのだ。なぜそう感じるのか自分でもよく分からないが、たぶん実際にそのとおりだからだろう。

 ただし、その寄せ集めるセンスというか、コーディネート力は、いいと思った。

75/100(08/01/19見)

(評価:★3)

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