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[コメント] インベージョン(2007/米)

序盤のオフィスで患者と対面するニコール・キッドマンの、小首を傾げる定番ポーズからして、銀幕のファム・ファタールとしての彼女の特質をよくフィーチャーしていると思う。
shiono

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







だからとにかくキッドマン萌え的に編集された前半の、私生活立ち上げ部分もノレたし、事が起きてからのいわゆるSFならではの批評性とご都合主義設定も気にはならなかった。

しかしそれがアクションシーンが出てくるキッドマン感染以降となると、必然性の伴わないヒロインの行動原則に鼻白むところも。地下鉄から線路を伝ってロッカールームに至ると、あれ、どこかで見たことがあるような。なるほど、確かにキッドマンにベレッタを持たせたくなるのもわかるが、まるでヴィデオゲーム版の『バイオハザード』じゃないか。

これ以降のシーン展開もショック演出とステージクリア型進行で、オリジナリティに欠ける画作りも陳腐。「奴ら」と「我ら」の表情のディテールはCGには出せないものだし、列車内での荒んだキッドマンも見所だったが、アクション・サスペンスの点では不満が残った。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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