宮沢りえと加瀬亮、実年齢から考えると、二人は恋に落ちても何ら不思議のない組み合わせである。でも宮沢りえと宇崎竜童はどうだろう。実年齢では約30歳もの開きがあり、夫婦というにはあまりに不自然だ。

加瀬亮が初めてオリヲン座に来た時、年齢を聞かれ、17歳だと答えた。では宮沢りえは、その時20歳から30歳の間という事だろうか。そうなるとやっぱり宇崎竜童の存在が浮いてしまう。

もちろん恋に年齢は関係ないのは、理屈では分かっちゃいるし、そんな細かい事は考えずに観ればよいのだろうが、あまりに不自然だと、最後まで違和感をぬぐえないまま映画が終わってしまう。なぜ宮沢りえの夫として宇崎竜童が使われたのかがよく分からない。

・・・と文句を先に書いてしまいましたが、雰囲気は良かったですよ。二人はプラトニックなまま、という理解で宜しいのですよね。でもね、加瀬亮君に言いたいの。やっぱりね、女にも旬があるしね、宮沢りえが中原ひとみになる前に思いを遂げた方がいいよって。時には、多少の強引さも必要なんじゃないかなって。