[コメント] 理由なき反抗(1955/米)
兄はジェームズ・ディーンが好きだった。高校生の頃、兄から譲り受けた私の部屋には、JDのポスターや鏡が壁に残されていた。かっこよかった。あれから15年ほど経ちはじめて本作を鑑賞し、それが私にとって飾りでしかなかった、と感じた。
本作を若いうちに観たほうがよかったのか、悪かったのか、今となってはわからない。ただ、兄がJDを好んだ理由だけは判った気がする。
そういえば、私が中学生の時、家でも学校でも一言も口をきかなくなった時期が一週間ほどあった。大人になった今は、あの時、人が信じられなくなっていたのだろうと理解しているが、本当のところ、何に反抗したかったのか?はっきりとした理由はわからない。ただ、凍える寒さの中、鼻血と鼻水が飛び出るほどの先生の強烈なビンタで目を覚まされたことははっきりと覚えている。先生の目も私の頬も熱かった。私は恵まれていたと思う。
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