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[コメント] 理由なき反抗(1955/米)

皮肉めいたタイトルがいい。「理由なき反抗」オレを含めて大人達はわかっちゃいない。
ギスジ

反抗期、今は懐かしい響きだが、自分は無かったように想う。あったとしても「シャツを中に入れなさい!」「うるせぇ・・」ぐらいのレベルである。ごく普通な環境だった。今想えば、母親に甘く育てられてきたと思う。ウチの家族は、父も母もいがみ合いなど無く、姑の問題も無い。ただ、トラブルといえば中学校で少しいじめられて非常に学校がいやな時期があった。それぐらいである。

どこもそうだと思うが、学校・友達関係の問題は親に相談したりとかしない。自分でなんとかやってたもんである。 しかしこの映画に出てくる若者の問題は深刻?だ。それはみんな親に関係している。 しかし、僕はそういう悩みを経験した事がない。だからこの映画を観ててもイマイチ理解出来ない。「そんな事ぐらいで悩むなよ!」ああ・・言ってしまった。まさしくこの映画に出てくる大人達の発言。まったくダメダメです。

話は変わりますが、1940〜60年頃のアメリカ映画を観てると、裕福だなぁと思います。この映画もそうなんですが、アメリカという国の生活水準の高さが伝わってきます。みんな綺麗な服を着飾り、家もとても広々とし、食事も実に美味しそう。ダメ押しがピカピカの車で登校するスターク16歳(凄すぎ!)。これが普通なのかは分からないが、ウチの母が言ってた事を思い浮かぶ。

母は1940年生まれで、幼くも沖縄戦をぎりぎり経験している。その母が中学生の時、隣にアメリカ兵と日本人妻が住んでいて、家にテレビがあるからということで招待された事があるらしく、その家の中は夢の様な世界で、大きな掃除機もあれば、電話もある。一番驚いたのがドン!とかまえる大きな冷蔵庫だったそうだ。その事を親に話したら、「もう二度とアメリカーに近寄るんじゃない!」と怒られたそうだ。たぶんこの映画に出てくるような、きらびやかな世界なんだろうな。

(評価:★3)

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