[コメント] 椿三十郎(2007/日)
珠玉の脚本は時代を超えて輝きを放つ。大嫌いな織田裕二がかっこよく見えてくるんだから、ある意味ミフネじゃなくてもキチンとおもしろくなることを証明している。改めて最近の映画の脚本のスカスカぶりを実感した。
脚本が良くできていればそれは時代を超えて通用するというよい例。 あいかわらず織田裕二は織田裕二のままへたっぴーだし、全くと言ってミフネ版には遠く及ばないのだが、織田裕二が大嫌いな自分が観ているにもかかわらず、三十郎がかっこよく見えてくるのだがこの脚本は大した物だ。
無駄なセリフやシーンは一切なく、展開にも十分なヒネリが効かせてある。 オリジナル版のように音声が聞き取りにくいところなどもなく、コメディ調の部分も今風にまとめてあるので、とても軽快なテンポで見やすい。
例の最後の居合い斬りの部分だけ、少しだけ改変されていたが、やはりここはオリジナル版の血しぶきが見たかったな。
シェイクスピアや忠臣蔵のように、おなじ脚本で今後いろいろなバージョンがつくれるという試金石になったんじゃないだろうか。
この調子で「用心棒」も作るのかなぁ…。
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