コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ぜんぶ、フィデルのせい(2006/伊=仏)

うーん、あまり素直といえない映画ではないか、というのがまずの感想です。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







描いているのがキョーサン主義騒動という手法ですが、子供から見た視点とはいえ、主義に熱中している大人たちがあまりに幼稚すぎて、どうせやるなら徹底的に戯画的にやるとかすれば風刺的な広がりもあるものを、中途半端な捉え方で子供のみの視野がクローズアップされただけであったようだ。

例えば超金持ちから貧乏に陥るとか、両親の環境変化による子供の成長映画って結構あるけど、そういう時は両親が頑張っているよね。ところがこの映画は両親をそういう風に作っていない。いかにも子供に気持ちが行くような演出である。

どうせならもっとキョーサン主義を徹底的にコミカルにすればよかったのではないか、と思うが、、。しかし、通常とは違いプチブルからキョーサン主義という逆説並みの行動自体がコミカルといわれればそうではありますが、。

まあ、でもそれなりに子供たちが環境に適合していくさまはやはり女性監督ならではの繊細さも感じられる。ラストもうまく収めたなあという感じ。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。