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[コメント] 女と男の名誉(1985/米)

女と男の名誉』という素晴らしい邦題。
ミドリ公園

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







惹句としては秀逸な邦題『女と男の名誉』だが、観てる最中は頭に疑問符がいっぱい。チャーリーの「名誉」はわかるけど、アイリーンの「名誉」ってなに?

それに関しては原題の『Prizzi's Honor』から、とりあえず納得した。要は「ファミリーの名誉」ということか。ふーん。なんか的外れな邦題だなあ。

チャーリーからの電話を切ったアイリーンが「マークシーは――正しかったわ」というシーンが素晴らしい。そこまで確信がありながら、アイリーンはロスの家でチャーリーを出迎える。そして二人の思い出の曲「夜もすがら」をかけつつ、おもむろに拳銃を仕込む。このシーン、哀しいはずなのに、可笑しくて笑ってしまった。

可笑しいといえば、ラストで受話器を握り締めたメイが至福の笑みを浮かべるシーンもかなり可笑しい。しかし、ここに至ってようやく気がついた。『女と男の名誉』の「女」とは、アイリーンではなくてメイだということに。……なるほど、この邦題やっぱりお見事です。

何度も観たくなるほどの映画ではないけれど、邦題をつけた方に敬意を表してプラス1点。

(評価:★4)

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