[コメント] エイリアン(1979/米)
イアン・ホルムの怪演とランバート役ベロニカ・カートライトの演技が印象的。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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宇宙船を舞台に知的地球外生物に襲われる船員の恐怖を描いたSFホラー映画。
ストーリー構成自体はスラッシャー系恐怖映画の設定を宇宙船で繰り広げていると言った感じで、目新しさはないが、演出の巧みさ、魅力的な登場キャラ、役者の演技、怪物の造型の良さで秀作となった。
恐怖演出はやっていること自体は従来の怪物映画と大差ないが、怪物を極力登場させないことで、怪物が見えないという恐怖感を際立たせていて秀逸。中盤、何気ない食卓シーンから一気に怪物映画の展開になるところもなかなかうまい演出。
登場キャラも個性が確立されていて存在感があり、役者の演技も魅力的。人間に化けたアンドロイドを演じるイアン・ホルムの怪演や段々気弱になっていくランバート役ベロニカ・カートライトの演技が印象深かった。
怪物の造型も悪くなく、登場回数も少なくしたことで、むしろ存在感が増しているところもいい。アクション要素はそれほどなく、極限状態に置かれた人々のサバイバルを描いた話として観た方がいいかも知れない。
映画としてはなかなかいい出来だが、ラストでのリプリーの奔走シーンが少々だれた展開だったのが残念。
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