[コメント] スパイダーウィックの謎(2008/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
妖精=ティンカーベル・・・可愛いっっっ!
この図式、ものの見事に崩れる。。。
怒るとボガートに変身しちゃうシンブルタッグが個性的。
ハチミツが大好物で赤ちゃんが哺乳瓶を抱えるようにハチミツを飲み干しちゃう。
姿形は可愛くないけど、この仕草やお喋りで一気に親近感。
物語が始まって一番最初に出てくる彼に背負わされた役目は大きい。が、難なく観客から笑いを勝ち取る。
妖精たちの世界を見ることができる魔法の石は1つ。主な登場人物は3人。どうする?
って、鳥が大好物なホグスクイールに唾液を顔にかけられたら、もう石は要らない。この辺りの設定も巧いと思った。
ほらっ、今、さらっと読み流した「鳥が大好物」っていう妖精のプロフィールが物語の大事な伏線になっているなんて!
世界でもっとも邪悪な妖精、マルガラスはどんな姿にでも変身できる。その手下、レッド・キャップが率いるゴブリン集団も妖精というよりはモンスター。もう凶暴で醜くて、他の種族を根絶やしにしちゃう怖〜い妖精。。。
ここでも、また、さらっと流した妖精のプロフィールが後半のどんでん返しの伏線になってるの。
身内に話すことを信じてもらえず精神病院に入院させられたおばあちゃん。
子供にはいい顔しかしない父親。
その父親と離婚して、口うるさくならざるをえない母親とジャレッドたちとの関係。
新しい生活を始めるために越してきたこの屋敷に、もう父親の姿はないけど、家族の絆は間違いなく深まった。
何一つ矛盾のない脚本、テンポよく流れるストーリー運び、子供が観て共感しやすいジャレット視点の構成。全てが完璧。
『ライラの冒険』でファンタジーってジャンルに限界を感じ始めてた最近の僕に、本作は『パンズラビリンス』並みに「ファンタジーって、やっぱり最高にいいぃっ!」っていう驚きと感動を与えてくれた。
完全なファンタジー世界を描くハイファンタジーよりも、現実世界にファンタジー要素を持ち込んだ本作や『パンズラビリンス』のようなローファンタジーの方が僕としては好みなのかもしれないなぁ。剣とか魔法とか英雄とかはお腹いっぱい過ぎて。。。
ライバルが多いGWの映画戦線。
こういう映画を家族揃って観てもらいたいなぁ。。。
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