[コメント] 三十九夜(1935/英)
『めまい』と並んで私のヒッチコックベスト。嘘八百を並べ偶然(という名の映画的必然)に助けられ危機を次々と乗り切っていくその運動速度の驚異的なこと。行動の理由・説明を排するか行動の後にその理由がやってくるから運動が生命力を持つ。新聞や逃亡など大小のサスペンスに政治集会の演説や宿屋の夫婦など虚構性を際立たせるありとあらゆる荒唐無稽。最初からラストショットまで映画藝術(藝術映画ではない)の粋だ。
(赤い戦車)
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