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[コメント] 山桜(2008/日)

じっくり描いて篠原の本領発揮か。そして、ラストはもらい泣き。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







展開が早く、複雑なストーリーを競うかのような最近の映画群の中にあって、この落ち着いたゆっくりとした進み方は、最初戸惑いを覚えるも、慣れるにつれ・・・くせになりそう。

ゆっくりと言っても冗長になっていないのは、篠原監督の演出編集の上手さか。篠原は、どうやら挿話がぎっしり詰まった作品より、少ない挿話をじっくり撮る方が力を発揮する監督のように思う。

それはさておき、そしてストーリーのラストで主人公野江は、落ち着ける場所を、暖かい心で人と交わえる場所をやっと持つことが出来、初めて涙を流す。私も本当に良かったと不覚にももらい泣きしてしまった。

母はこのことを弥一郎に伝えるだろうし、彼は莞爾として笑い本当に良かったと頷くだろう。そして、その後どのような裁きが下ろうと、この物語はこれでハッピーエンドだ。それだけは間違いがない。

(評価:★5)

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