[コメント] 僕の彼女はサイボーグ(2008/日)
男の子の萌え心とおっさんのノスタル爺なツボ加減はオーケー。話はイマイチよくわからんが、エンタテイメントとして十分楽しめちゃったので4点。090921
私も、綾瀬はるかのアイドル映画程度の感覚で見始めたのだが、中盤から妙に心地良い展開となりつつ、途中、「?」となり、さらに終盤の展開で「???」となったものの、なんだかんだ、最後に感動してしまった。
ストーリーの整合性に関しては凄く曖昧だし、手抜きである。漫画の方がまだ辻褄合わせの努力が見られるかもしれない。そもそものサイボーグの目的、タイムパラドックス、避難といいつつ危険な市街地へ向かってしまう点、その他もろもろ、不可解な部分はあちこちにある。
それでも心地良いのは、もちろん、綾瀬はるかの魅力もあるが、韓国ドラマにありがちな「ベタ」の強みだろう。わかりやすいアイコン、唐突なノスタルジー、素直な愛情表現、そして、駄目押しの涙展開。途中から、整合性などどうでも良くなってくる。
それは、終盤も同様だ。突然の転回に、最初は蛇足のようなシラケ感なのだが、それも下世話な謎解きに入ると、無闇に涙腺が緩んでくる。ああ、これでいいんだと、サイボーグのオンブに身も心も任す。
実は、アニメ版「時をかける少女」には、タイムパラドックスへの軽視を指摘してこき下ろした。しかし、この作品にはそのルール違反を許してしまった。結局、細かい部分をカバーできる魅力があれば、多少のルール違反などどうでも良くなってしまうのが、エンターテイメント力なのだろう。もちろん、人それぞれに許す「ツボ」もあるので、どこまで許せる範囲なのかは人それぞれだ。
韓国風味なオーバーアクション演技も慣れてしまえば許せてしまう。韓流作品の魅力というのはこういうことなのだろう。ベタベタに綾瀬はるかがいとおしくなる。
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