[コメント] 神様のパズル(2008/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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私もやっぱり兄と同じ/それ以下に物理や宇宙がわからないので、兄が頑張って勉強をしてゼミで発表した宇宙ができるまでの話はありがたかった。でも、それまでのわけのわからない物理用語の飛び交う会話にも充分惹かれていたので、わかろうがわかるまいが本当はどっちでも良かったのですが。それに、こういう理論で埋め尽くされる前半から、後半は理論ができたからさて、という動きに代わり、物理はあくまでもテーマに対する道具の位置に落ち着きます。
要は、女の子が愛されてないことに拗ねて壮大な自殺(心中?)を仕掛けるようなことを起こそうとしちゃうわけですが、それをなんとか阻止し救おうとする兄は、とってもかっこよかった。市原隼人、いいですね。少女役の谷村美月も、「ボク」と自分を言うところも意外にイタくなかったし、無表情感が良かった(ラストの涙目の微笑はツンデレの真骨頂! かも)
アインシュタインの好んだ寿司、ベートーヴェンの第5番と第9番などの効かせどころも良かったし、いつのまにこんなものが(そりゃもう、あのマイクとかのことですよ)、という三池っぽい作りもたまらない。
原作では、どうやら双子という設定ではないようですが、「愛されていない自分と感じる」という共通点を、少女と兄に設定するには自然で良かったと思うし、いくらか「反物質」との絡みもあるのかしらん、なーんて、いまいち「反物質」がわからないままに書いてみたりして。
これはマニア受けして終わりの映画なのかなあ。こういうの大好きなんだけどなあ。
4.5点です。
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