[コメント] 博徒一代 血祭り不動(1969/日)
池波正太郎曰く「大映が死ぬ間際に無理矢理一本撮らせた」らしく、確かに強引な演出も気になるが、
この世捨て人みたいな役柄はまさに雷蔵向き。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
縁を切った島崎の武器所持をチェックしない杜撰な警備と、それを咎めない親分とか、汽車で帰ってきた音次郎に降車車両ぴったり偶然に再会したりとか、強引な演出もちらほら見られるのだが、ラストの緊張感溢れる立ち回りを見せられると、どうでもよく思えてくるから不思議だ。これが雷蔵映画の魅力なのかもしれない。
これが雷蔵の遺作となった今では「このままじゃおめえさん死ぬぜ、義理と義理との板挟みでな。」という音次郎の台詞が不気味に聞こえる。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。