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[コメント] ロープ(1948/米)

とにかくオープニングが秀逸。

この映画のオープニングは犯行現場である部屋のベランダから外の街路を斜めに撮影したハイアングルカットから始まる。そこにオープニングテーマとスタッフロールが流れ、それが終わると同時にその街路を通行人や車が通過してゆく。そこからが徐々に画面移動し、カーテンで閉ざされた部屋の窓のアップになると同時に被害者の悲鳴が聞こえてくる。そして犯行現場の室内の様子へとシークエンスが変わり、本格的にストーリーが展開されてゆくのである。

このオープニングといい、限界までカット割を抑えた実験性の高さといい、とても半世紀前に作られた作品とは思えないセンスである。

(評価:★4)

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