[コメント] 純喫茶磯辺(2008/日)
父が作った昭和センスな店を恥じながらも手伝い続ける娘(仲里依紗)の存在が全てを物語る。コメディ然としながら実は繊細な家族映画としての体裁がよい。
それにしてもこの仲里依紗は可愛いね。ズレた笑いや悲哀、あるいは個室での恐怖といったものを、台詞だけでなく光と影を駆使して映像で見せようとするセンスも好み。
ラモーンズのTシャツを着ていながら絶対に聴いてないと思わせるテキトー女を演じた、制服コスがうれしい麻生久美子の怪演や(男性客を映した画に、生足をチラつかせる確信犯的なところもいい)、チョイ役ながら強い印象を残すミッキー・カーチス、近藤春菜、濱田マリ等、脇役の使い方も巧いし、ダラダラも見せすぎない編集や音楽使いを含め、思った以上に完成度も高い。
こういった映画には自然と点数が甘くなる。
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