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[コメント] カンフー・パンダ(2008/米)

カンフー映画のアメリカンテイスト。
chokobo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







まず思ったのが『スター・ウォーズ』ですね。ヨーダとかダースベイダーがこの映画にも重なります。

それはこの映画で言うカンフーという特別の力が、『スター・ウォーズ』ではフォースと呼ばれていましたね。

あの映画をこの映画に重ねると、すべてのドラマがこの展開に重なるんですね。

ただ、龍の巻物に何も書いていなかったことについて、ラーメン屋を営むパンダの父親の一言が素敵でした。

「秘伝の味は、何もないんだよ」

これはこのドラマ、あるいは色々な考え方のあらゆる場面で使える考え方。つまりあるのは自分だけ、ということですね。素晴らしいセリフ。金言でした。

特にカンフーの場合、修行という辛い辛い日々を過ごしますね。

この映画で敵役の豹がまさにそれ。潔癖で真面目な修行者ほど、こういう性格に陥りやすいんです。自分だけが選ばれし者になれると信じて修行を重ねるだけに、そうならなかったときの落ち込みが大きく、それが憎しみ恨みに変化してゆくのでしょう。

前述の

「何もないんだよ」

という気持ちをどこかで持っていることができれば、たとえ落ち込むことがあっても取り返しがつくのではないでしょうかね。

大変勉強になりました。

2009/05/20

(評価:★3)

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