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[コメント] シャカリキ!(2008/日)

僕の好きな爽やかスポーツ青春ものなんだけどなあ、この題材でこれだけ盛り上がらないというのも、まあ珍しいです。マンガの原作は知らないが、主人公に気持ちがそれほど乗って行かない展開だったのも一因があるかもしれない。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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主人公遠藤雄弥が才能的には素晴らしいものを持っているが、それが心の成長に全く結ばないままラストのロードレースに入ってしまっているところがまず不満であります。彼以外の部員の方がまともな若者なのです。自転車が好きなだけで、相手を負かせようとか、ロードレースそのものに関心がない部分が目立ち、見ていてつい主人公に苛立つ始末。

こういう逆ヒーローものもまあ珍しいわなと思いつつ(意図的に作っているとは思えないんですが)、最後は自転車とはみんなで漕ぐのだという気持ちが分かってくる仕掛けになっているんだけれど、遅すぎるので感動もしづらい。はっきり分からないけれど、演出、脚本に芯がなかったということではないでしょうか、、。ほとばしる気持ちが出てきて初めてこういう映画は出来てくると思うんですよ。

でも、競輪も個人プレーじゃない、と聞いたことがあるけれど、その感覚は分かってきました。一点ほめてあげたいのが、レース中の超スピードでのレース映像は秀逸だったこと。自分がそこにいるようで透明感があった。それにしても全体にちょっと厳しい感想かなあ。

(評価:★2)

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