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[コメント] 神の道化師、フランチェスコ(1950/伊)

数ある挿話はあまりにあまりで・・・、現代人の感覚からすると苦笑を禁じ得ないものも多いが、<ライ病者に会う>のみはとてもシリアスだ。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







<フランチェスコがライ病者に会うこと>・・・ある夜、ふと目覚めたフランチェスコは眠られないままに外へ出る。月夜。林の向こうから1つの影が、杖をついて歩いて来る。近づいて来て、よく見ると、それはライ病者だった。フランチェスコの前を何事もなく通り過ぎる・・・と、フランチェスコは駆け寄り、抱きしめる。・・・やがて、その人はまた歩き始め、丘を越えて去って行く。そこに残されたフランチェスコは地に突っ伏して叫ぶ「おぉ、神よ神よ」。

こんな真夜中に、どこから来てどこへ去って行くのか。分かるのは、ただ人目を避けた旅だということだ。

世の中にはどうにも出来ないこともある、とフランチェスコは自分の無力を憤ったのか、それとも・・・

強烈な印象を残すエピソードだった。

(評価:★5)

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