[コメント] ハロウィン(2007/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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注:オリジナル(特にシリーズ)のネタバレも含む。
『ハロウィン』シリーズの新たなる船出。同時に、「〜レザレクション」まで続いたシリーズにはピリオドが打たれてしまったことを意味するのかもしれない。今回、ロブ・ゾンビ監督は彼の魅力を発揮しながらも、あくまでもリメイクとして、カーペンターへのオマージュも残しつつ作品を完成させたのだなと想像できる。
ハドンフィールドの路上に一人佇むマイケルが印象的な1作目は、彼の心情が抽象的な部分が多く、それが功を奏して幻想的且つスラッシャーなホラーとして出来上がっていた。2作目以降になるとストーリーの幅が広がって血縁関係の謎が解けたり、マイケルを取り巻く環境に変化が起きたり、いろんな意味でシリーズ作品としての要素が組み込まれていく。このリメイクは、そんなシリーズのポイントを要所要所で踏まえており、言わば集約させているといってもいい。ローリーが実の妹とわかるのも2作目のことだし、ルーミス医師が彼とまざまざと対峙するのが印象的なのはジェイミーがヒロインとなる4作目あたりからだ。こうして考えてみるとファンのツボを押さえた部分が目白押しで、そこに監督自らの色が加味されていく。
マイケルの幼少期にスポットが当てられ、心の闇をえぐり出していく前半部は、なんともショッキングなアプローチ。いや、ショックというのは「ハロウィン」ファンだからこその感情。「そんなことわかっちゃいるのに」描かれなかったオリジナル。それをリアルな映像で見せ付けられると、さすがに胸を打たれるというか、後半部の見方がだいぶ変わってくるものだ。シェリ・ムーン演じる母親の“脆さ”をしっかり描いた点も大きい。
マイケルの凶暴性には、変質者・異常者という理由しかない。ただ、ひたすらハドンフィールドや血縁者に拘るだけなのだ。しかし彼を受け付ける者などいないも同然。ルーミスにしても、オリジナルとは比べ物にならないくらい早い段階で見切りをつけているような印象さえ受ける(苦笑)。終盤になると攻防戦メインで、前半のように細部まで突き詰めて欲しかったと思えるが、ローリーがマイケルと一緒に写った写真に興味を示さなかったあたりから彼は「プッツン」しているのは明確だから、まぁいいのかな…と。
オリジナルファンとして、思わずニヤリとする箇所は多くあった。その辺は監督に感謝。カーペンターのピアノの旋律は健在だし(しかもバージョンをアップ?させて新録!!)、おなじみの挿入曲やSEも使用されている。シーツに黒ブチ眼鏡のダブルマスク(?)なマイケルも、オリジナルでは数少ないユーモアあふれるシーンだったが、それも再現されていて嬉しくなってしまった。
その他、なんといってもダニエル・ハリスを起用したロブ・ゾンのセンスは最高。彼女は4〜5作目のヒロイン。彼女はローリーの娘、即ちマイケルの姪という設定で登場。血縁者であることからマイケルに命を狙われるのだが、そんな彼女がハロウィンシリーズに帰ってきてくれたことに大興奮。役柄はローリーの親友でしかないが、マイケルと1対1で対峙するシーンもあり、更にはトップレスまで披露してくれるとは最早出血大サービスとしかいいようがない(笑)。シリーズが中盤でダレなかったのはジェイミーとルーミスのタッグによるところが大きいわけだが、まさかリメイクでご褒美が待っていようとは…wマイケルが彼女を殺さなかったところに、思わずニヤリ。
長くなったが、リメイク版「ハロウィン」にも色んな観点から愛着がもてそうである。リメイクは単純に焼きまわすだけでは意味がない。こういうアプローチが必要だ。
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