[コメント] 罪の天使たち(1943/仏)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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そしてワクワクする処女作。修道院での女性二人の信仰心をじっくりと見つめている。ブレッソンにしては、ある程度ストーリーがあり、しかも俳優に演技をさせている。まずそれが面白い。映像も厳しいモノクロの研ぎ澄まされた色調をまだ出していない。ブレッソンの映像への距離感がうかがわれ興味深い。
ラストに行きつくまでの緊張感、信仰への高揚感はさすがと思わせるものの、彼の作品の底流に流れている孤高なる諦観と言えるものは意外とそれほど見出せない。それどころか、ある意味感動作でもあるのだ。ブレッソンを知る上で本当に貴重なフィルムだ。ただ、ブレッソンと知らないでこの映画を見る人は通常の人間ドラマだと思うのかもしれない、、。
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