[コメント] 愛と野望のナイル(1989/米)
メロドラマかと思ったら『ガタカ』に近い男たちの友情と葛藤の話だった。しかし何を伝えたいのかが、なかなか判らない。スケールがデカイのかセコいのかも。惜しい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
■■■注意:『ガタカ』のネタバレ…までいかないけど、終盤近くのシーンに触れてます■■■
足が痛んで苦しむパトリック・バージンを抱きかかえ、衝動的(?)にキスするイエイン・グレン。え! 邦題「愛と…」の愛って、こういう事だったの? とワクワクしたのに、それきりでした。ちとガッカリ。でもホモっ気を感じさせる男の友情という点では『ガタカ』を連想させるし、後半でパトリックの妻が初めてイエインに会って「そう、あなたなの…初めて会ったのに不思議な感じね」と言うシーンも、『ガタカ』のジュード・ロウとユマ・サーマンの初対面シーンを思わせてイイ感じ。
でもそれら興味深いシーンが活かされてないのが残念。いい加減眠くなってきた終わり頃、死んだイエインのデスマスクを見て「違う。頬はもっとこうだ。顎は…」と亡き友人の顔(デスマスク)を手で撫でるシーンなんか、結構ハッとするような深く哀しいシーンなのに。もったいない。このシーン、かなりいいから他で使えないかな。もっと泣ける映画で。とにかく本当にいまひとつが惜しい映画。リメイクしたらいいかも?
スケールがデカイようで、イエインがパトリックを裏切る原因がみみっちいタレコミだったというのも、なんだか人間ドラマとしてのセコさを感じる。人間の心が持つ力に驚けるようなドラマがないというか。それにしても虫だらけで耳にまで入ってくるシーンなどを見ると「行きたくない〜」と思う。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。