[コメント] 蛇にピアス(2008/日)
同情の余地ない与太どもがわめきちらしていているだけ。若い作者の観念的な妄想に、大の大人がよってたかって形を与えているような不気味さ。
本作を観るかぎり、今の(って、6年前の作品だが)日本の若者は“病んでいる”のではなく、甘えているのだ。学校教育だけを受けているとこういう観念が育ってしまうというのはなんとなくわかる。だが普通はそこだけに生きているわけではないので、もうちょっと身体的な体験を積み重ねているはずだが―。
自衛隊かなんかに体験入隊させるなんてのが一般的な解だろう。だが本人自身の興味から入れ墨やボディピアスの世界に身を投じるというだけでも、それなりの“成長”はできそうに思う。あまりにもわれわれの知る世界から遠すぎて、そう断言しきれないところが、この作品の成立する余地である。
役者陣3人の芝居はなかなか心を揺さぶるものでした。特に主演の吉高由里子の度胸の良さには感銘を受けました。
65/100(14/01/02記)
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