[コメント] 1408号室(2007/米)
幽霊やバケモノなど、実態のあるものによる恐怖ではない分、精神面へ迫る恐怖がある。映像で見ると暴走しているストーリーラインではあるが、ジョン・キューザックの迫真の演技は大きかった。(2008.11.30.)
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観終わっても「いままで1408号室でなぜ多くの人が亡くなったのか」という根本的な問いは解決されない。あの部屋が「宿泊者のトラウマを徹底的にエグる部屋」であることはわかるが、どこまでが現実で、どこまでが妄想や夢なのか。その境界線は定かではない。空想の余地がかなり多いので、明確に「幽霊」がいるとかいうような攻め方で脅かしてくるよりも、何が来るかわからない分だけ恐さは強いと感じた。
だが、その分、暴走している感も強くなる。部屋が突然、大荒れの海になってしまったりするのだから。映像で見せられるよりも、きっとスティーブン・キングの原作で読んだ方が、妄想世界を素直に受け入れられるのだろう。
ポイントは、ほとんどひとりで演じきったジョン・キューザックの名演だろう。演技が良かったから、こちらも恐怖を共有できた。思わせぶりなだけのサミュエル・L・ジャクソンは勿体なかったが…。
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