[コメント] マルセイユの決着〈おとしまえ〉(2007/仏)
決着とかいて「おとしまえ」と読ませるセンスはいかがかと思うが、内容は嫌いじゃない。むしろ好き。ただ、「おとしまえ」の件に至るまでが長過ぎる。脱獄のエピソードから始まるが、10年前の投獄の理由は明確にならない。まぁ、一言で言えば、頑固なおっさんの映画。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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こういったギャング映画の掴みは残酷な方がいい。
「よし、観るぞ!」って気になるからだ。
その点、突然の襲撃でジャックは殺害される。その「蜂の巣にされっぷり」がいい。まだ、誰が誰か明確にされていない時点で既に飛び散る肉片。あっけないが、否が応でものめり込む。
プロ警視のおしゃべりは長いがフランス映画だから仕方ない。
トレンチコートと中折れハットが妙に似合うおっさんたちがパリとマルセイユで入り乱れ、礼儀のなってない若造チンピラが場をかき乱し、大物たちは車越しに挨拶し日時の約束を取り付ける。その車の向きは常に逆。その方が去り際がかっこいいからだ。
ラストはギュの頑固ぶり発揮で決着(おとしまえ)がつくが、勝ち負けは正直わからん。 そんな映画。
とりあえず、車の速度が上がったら死期は近いから気をつけろってことだ。
とにかく、ジャックをはじめ、死んでいく奴らの撃たれっぷり、落ちっぷりは見事。ギュの死に様も記憶に残る。久し振りに古き良き映画を観た・・・気になれる。
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