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[コメント] アンダーカヴァー(2007/米)

暗くて地味だが、重厚な画づくりと極力音楽を排したリアル描写がツボにはまる。
ざいあす

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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「NARC」とか「トレーニング・デイ」とかの暗〜い潜入捜査ものが好きな自分には、これだけでご飯3杯食える大好物。カンヌでは箸にも棒にもかからなかったらしいが。話は潜入捜査がメインじゃないけど前出2作と暗くやるせないトーンが似てるんですよ。

主演はてっきりマーク・ウォ−ルバーグと思ったら、どっこいホアキンが主演で、これが涙誘う好演でございました。瞳の奥に漂う哀感がたまりません。

ホアキンとマークに父親ロバート・デュバルとホアキンの恋人エヴァ・メンデスの4人が絡んで、こりゃホアキンかエヴァ・メンデスのどっちか殺されるぞと思っていたら、見事に外れました。

終わってみればホアキンのほとんど一人舞台。冒頭のパーティシーンがゴッドファーザー風だったので、家族の絆や兄弟の葛藤をじっくり掘り下げて欲しかったが、やや単調な復習劇に終わってしまったきらいも。

それでも、陰影の深い重厚な画づくりと、ほとんど音楽を使わない地味〜な演出はツボにはまりました。

圧巻は雨中のカーチェイス&銃撃戦で、雨音と車のワイパーのガチャコン言う音を立たせていて、地味なアクションなのにリアルさがハンパなく、緊張感で金縛りました。

なんか随所に過去の映画とダブるようなデジャブ感満載のシーンが多かったです。特に、カーチェイスと最後の草むらでの追跡シーンは、なんだか「フレンチ・コネクション」のようでもありました。

(評価:★4)

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