[コメント] エレファントマン(1980/英=米)
マニッシュ・エレファント→エレファント・マン
いずれにしてもエレファントは抜けないところがリンチ的アイロニーなんだろう。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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エリックが詩篇23を朗読した時の感動とそれを煽るかのようなBGM。
画面上でそれまで「マニッシュ・エレファント」でありつづけた彼が「エレファント・マン」に変貌した瞬間。
それに感動したのは、結局のところ、エレファント < マンという二項の上でしかないのではないか。
ココロを通じ合えなさそうな何だかわからないもの−がそうではなかった−ことに対しての感動なら、人間中心主義的思想の露呈でしかないだろう。 彼は「人間だ」と言ったし、恐らく多くの人は「そうだ!」と言うだろうけれど、 それでも彼には、修飾語句としての「エレファント(象っぽい)」が一生まとわりつくだろう。
彼を「マン」と呼ぶのには(院長が言ったように)我々にはあまりに彼の人生を類推できる要素が欠けている−事に気づかずに安易に感動してはいけないだろうと思う。
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