[コメント] エレファントマン(1980/英=米)
鏡は悟りの具にあらず、迷いの具なり。
高校生の時、封切り日に映画館で見た。なんだかんだ言いながら大して心温まる話でもなく、不可解な気分で映画館を出た時、映画館の係員がメガホンで客を誘導していた。
「次回エレファントマン、あと10分で上映です。今ならまだ座ってごらんになれます」
その時気づいた。私たちは見せ物小屋の観客と大して変わりはないのだ。
「結局この映画を見に来たアンタも、彼を追い詰めた群衆の一人に過ぎないんだよ」
と言われている気がして、この映画の後味の悪さのわけを理解できたように思った。
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