[コメント] ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008/米)
列車がすれ違う一瞬のような幸せを大切にしてきた二人。逆方向に走っていく列車の中でお互いの幸せを願う美しさ。自分も、今周りにいる人々との生活を大切にしたいと痛感した。感動の秀作!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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マラソンのように、ほとんどの人が同じ方向に走っていくのが人生。だけどちょっと併走しては、別の道に行ってしまう友人や恋人を見送るのも人生。その中で長く併走できる友人や恋人、家族がいる幸せをしみじみと感じた。
ベンジャミンは、ゴールからスタートに向かって走り出す。デイジーはスタートからゴールに。お互いの姿が見え始め、意識し合ってやっと会えたのは中間地点。お互いゆっくり走り足踏みをし、少しでも長く一緒にいたかったがお互いの進む方向はやはり違った。やがて離れていく。最愛の女性、娘とも離れなけらばならないつらさは想像を絶するものがあった。
ベンジャミンとすれ違った数々の人々のエピソードも素敵だった。外の世界を教えてくれたピグミーの男、女や人生の数々の楽しみを教えてくれた船長、ホテルのロビーで密会する貴婦人、かみなりに何度もうたれた老人。振り返るととても味がある。そして、母親クイニー。
見終わってからもじわじわと味がしみる映画だった。
ありがとう。
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