[コメント] ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008/米)
人生は永遠ではない。ゆえに永遠を求める。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この映画は「時間」の描き方が残酷すぎる。年とともに若返るなんて夢のような話だが、それでも死ぬことには変わりない。 駅の大時計のように、針が逆行する時計を作ったところで哲学的意味以外に我々には使えない。 人間誰しも死ぬ。明日の占いは確実に当たらないかもしれないが、100年後に自分はこの世にいないのはまず間違いない。 だから、いかに生きたか、いかに自分に取ってよい人生を送れたか、を求めて日々私らは悪戦苦闘している。
それが人生ってもんだ。
フォレストガンプはアカデミーを取れたが、ベンジャミンバトンは取れなかったのは何故か? それは、いかに生きたかという描き方がちょっと足りなかったからだと思う。
自分の娘が生まれたベンジャミンにとって、残りの人生は如何に残酷であるか? 年老いる、ということは決して悪ではないのだが、我が子とともに成長できない自分、というのは考えただけで戦慄が走る。 だから、彼が姿をくらましたことを責めないでください。
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