[コメント] 悲夢(2008/韓国=日)
ギドク監督美学の真骨頂である。オダギリが饒舌に日本語でまくし立てたり、美術に過剰なまでに力が注ぎ込まれていても、基本ラインは彼の得意とする寓意的な情愛の姿だ。お互いに残酷な試練がなければ成就しなかった愛情は、まさに現実から飛翔するところでプライベートな成立の形を成す。
(水那岐)
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