コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 嵐が丘(1939/米)

打算か純愛か。揺れる女心。決めた後も 尾を引く未練。
マグダラの阿闍世王

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







男は褒めてくれる女性を勝手に美化し、 裏切られると、恨みも深い。 自分の脳内存在理由が消されるのが一番恐いから。

キャシー、子供の頃、ヒースクリフの 唯一の味方だった。 キャシーから褒め称えられ、 ヒースクリフは自尊心を維持していた。

金持ちエドガーの登場で、 キャシーは一時、 優雅な生活に心を奪われる、 が正気に戻ったとき、 ヒースクリフはいなくなっていた。 後悔先に立たず。

ヒースクリフは、姫にまで昇華、美化していた キャシーから裏切られ、 見返してやる、と誓う。 兄、ヒンドリーの仕打ちも忘れていない。

酒、借金まみれのヒンドリーから 嵐が丘の土地、屋敷を買い取り、 主従関係が逆転の復讐。

ヒースクリフ、愛に負けた復讐心。 エドガーの妹イザベラと偽りの結婚。 自分の存在を身近に感じさせるため。

キャシー「あなたは私に近づくための道具なのよ」 イザベラ、キャシーの忠告も信じず、 ヒースクリフの本心を見抜けなかった。

キャシー、心をさいなまれ重病に。 死へ向かう自虐的意志。

ヒースクリフ、キャシーの亡霊を探しさまよう。

___________

100年前ヨークシャーの荒野に館がありました。

嵐の吹きすさぶ丘。昔は笑い声の絶えないお屋敷で ございました・・・。エレン。

ヒースの香り。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)死ぬまでシネマ[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。