[コメント] ザ・バンク 堕ちた巨像(2009/米=独=英)
この世界的大不況で、今やアメリカでも見直そうとしているタックスヘイブンの金融機関を焦点にしたクライムアクション映画だ。銀行が武器を売りつけたり、平気で殺人マシーンに暗殺依頼したりするなど、こんなことゴルゴ13だけの世界だと思っていたら、
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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意外やモデルがあったそうで事実は小説より奇なりです。
この映画、冒頭の導入部からはっとする仕掛けでわれわれを映像にぐいぐいと引き込んでくれる。まあ、ちょっと足跡から科学的捜査で犯人を割り出すところは少々嘘っぽいけれど、それなりに面白い。ナオミ・ワッツが色添えで検事役で出演しているが、僕は彼女の大ファンだったので寄る年を感じ少々唖然。アメリカの女優さんってある程度の年になると役が中途半端になるんだよね。少々悲しい。
主役を張ってるクライヴ・オーウェンはまあ無難な役作り。今や珍しいインターポール役を少々汗かき頑張っている。
でも、何といってもこの映画の白眉はやはりグッゲンハイム美術館での前衛的な美術品と無垢な美術鑑賞者を前にして繰り広げられた銃撃戦でしょう。僕も結構美術館に行くが、この一瞬の崩壊感はすこぶる美的で、単なる銃撃戦がここまで現代前衛芸術とその崩壊の美(不謹慎だが)を一瞬に捉えられたか、筆舌に尽くしがたいものがあった。
最後、きちんと物語的にも納まりをつけ、この映画、起承転結うまく作ってあるのだ。ある意味アクション映画の見本のような映画でもあるが、途中オーエンとワッツとの恋愛劇などをもっと加味させてくれたらなお潤いのある作品となったろう。僕にとってはこういうクライムものはもうちょっと羽目を外しても良かったのでなかったか、と思っている。勿論この映画自体、水準の映画ではあるが、、。
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